著者の中谷彰宏氏は、時間とは、魂の振動数のことで、振動数が大きいほど、エネルギーは大きくなり、早く仕事ができる人は、それだけエネルギーが大きいのだという。
そして、夢を実現するための原材料は、エネルギーで、限られた時間の中で、いかに魂の振動数を上げていくかということなので、これは意識したい。

この書では時間術についての61の具体例が書かれており、その中でも私が特に気になった術について紹介したい。

テンションを早めに上げすぎない。
仕事でテンパりやすいのは、初期の段階で、「よし頑張ろう」という気持ちが強ければ強いほど、テンパってしまうので、やわらかに、スーッと入って、最初からテンションを上げすぎないというのは確かにあるなと思った。
テンションのピークは、そんなに長時間キープし続けられないというのは納得である。

リーダーは、質よりも速さを評価する。
部下からの第1報は、きわめてあやふやな形で来ても、早めにくれば対応が立てられるということ。
少々質が低くても、「速いね」とほめることで、部下の魂の振動数は上がっていくという。

遅れるのは、その時間を作ってくれた人への感謝の念がないからだ。
ベースとして、時間が重要だと感じている人は遅れないのだと。
最も大切なのは、時間をとってくれたことへの感謝。
約束に遅れるのは、その人にとって時間は貴重なものではないということがバレるということを肝に銘じなければいけない。

言葉よりも速く動く人が、成功する。
行動を先にして言葉をあとにするという形で、ちょうどいいということ。
言葉を先にして行動を後ろに持っていくと、言葉と行動の時差がどんどん大きくなるというのはわかる。

頼みごとは、早めにする。
ギリギリになると、困る。

頼みごとは、早めに言ってもらうと相手はラクで、言いにくいことほど早く言う習慣をつけたいところだ。

手帳に、「すんだこと」を記入すると、時間が生まれる。
今日あったことを書いておくと、過去の1週間の時間、過去の1ヵ月の時間と同時に、この先の自分の時間も把握できる。
これは経験上、私も役に立っている。

立っている書類は、寝ている書類より、速くできる。
書類を早く片づけるには、書類を立てて置くこと。
立っている書類は早く片づいて、寝ている書類は永遠に片づかない。
これが大原則というのは、現実にそうである。

モノを捨てると、時間ができる。
ヒマがないと言って掃除しないと、家の中にますますモノが増えていく。
モノが増えることで、ますます時間が奪われてしまう。
探す時間はロスだし、なるべくスッキリした状態にしておかねばと思う。

やらないことを決めれば、時間は増える。
中谷氏は、圧倒的に「しないこと」を決めているという。
特に、モノをつくっている人間は、時間が原価で、時間ほど貴重なものはないそうだ。
あれもこれもと詰め込むのではなく、逆にやらないことを決めるという発想を大事にしたい。

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一流の常識を破る4「超一流」の時間術