本日付けのNTTドコモ公式サイトの報道発表資料によると、東急不動産と日本電信電話(NTT)、NTTドコモは、街を訪れる多様な人々に寄り添った環境先進都市の実現をめざし、IOWN構想に関連した技術・サービスなどを活用した新たなまちづくりに向けた協業に2023年6月7日(水曜)に合意した。
IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想は、あらゆる情報を基に個と全体との最適化を図り、光を中心とした革新的技術を活用し、高速大容量通信ならびに膨大な計算リソースなどを提供可能な、端末を含むネットワーク・情報処理基盤の構想になる。
まちづくり分野へのIOWNサービスの導入・活用は、世界初となる。
東急不動産とNTTグループは、以下のような次世代社会をイメージしつつ、居住者・ワーカー・テナントの課題・ニーズを拾い上げ、より多くの人に利便性を感じてもらえるようなサービスを検討していく。
①働く場所に縛られない次世代オフィステナント
超高速かつ低遅延なIOWNサービスを備えた次世代オフィスでは、複数オフィスの拠点間をIOWNサービスでつなぎ、高画質かつ大画面で互いの会議室を投影しながら、まるで対面しているかのようなオンラインミーティングが可能。
商品の質感を詳細に確認することもできる上、AI等の大容量データの活用がしやすくなり、多言語のミーティングにおいてもお互いの発言がリアルタイムで自動翻訳されるなどが期待できる。
②最新技術の粋を凝らした次世代商業フロア
IOWNサービスをサービスセンター等の拠点と多拠点との大容量リアルタイム通信の手段として活用することで、商業施設内に様々なロボット・デバイスを配置。
その結果、遠隔地から温かみのある接客を可能にした自動翻訳付きリモートコンシェルジュやリアル着せ替えカメラなど、次世代の商業施設体験が至る所で味わえる。
③次世代サービスが身近になった暮らし
IOWNサービスの大容量・超高速通信を活用することで、拠点間を大きなスクリーンで繋ぐことが可能。こうした技術を活用したスマートジムなど、渋谷での生活を便利で充実したものにする次世代サービスを、身近な施設で気軽に体験することができる。
また、2023年11月以降には、これらに先駆けて、「Shibuya Sakura Stage」における東急不動産所有区画へのAPN IOWN1.0導入を予定している。
オフィスフロア及びイベントスペースに対して、APN IOWN1.0を活用した、高速かつ低遅延な通信環境を提供するとともに、今後、広域渋谷圏に対して、ネットワークに限らず、更なるIOWNサービスについても、先行的に世界初の導入を検討している。
「Shibuya Sakura Stage」外観イメージ

■各社の役割
東急不動産:IOWNを活用したまちづくりやサービスの検討
NTT:IOWN関連技術の研究開発の推進及びIOWNを活用したサービスの提案