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「情報の強者」伊藤洋一著 新潮新書


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著者の伊藤洋一氏は、三井住友トラスト基礎研究所主席研究員である。
本書は、情報の拾い方、情報の読み方、情報のつなげ方、情報の出し方と4つの章で構成されている。

 

伊藤氏は情報の海で溺れないために、「思い切って捨てること」「ループ(思考の輪)を作ること」を原則としている。

 

デバイスについては、用途に合わせて複数使いこなしているのが興味深い。
iPhoneをメールチェックや情報チェック、プレゼン・ツールとしても使用。
AQUOS PHONEを通話の他、スイカ、ID、エディーなど電子マネー利用。
iPad miniを出張時や講演をするときに必ず持っていき、このデバイスと専用のアダプターがあれば、プロジェクタースクリーンに画像や動画を映し出す。

 

情報の拾い方として、論理性を身につけるためには本を読むことが役立つという。
また、人と合うことこそ情報だというのはもっともだと思った。

 

情報の読み方として、日本の新聞のインターネットサイトをチェックするときに、「今読む」「あとで読む」「読む必要なし」の3種類に瞬時に振り分けをする癖をつけておくという。
また、あくまでも情報のベースはマスコミなどが発信する、信頼性や客観性の高い情報で構築することだそうだ。

 

情報のつなげ方として、新しい情報を得た際に、「そういうことがあったのか」という感想でとどまるのではなく、「それはあの件とどう関連するのか」「それは、この前のあの情報と矛盾しないか」「それによって、こうなるのではないか」と常に考えられるようにするのがループを作る意味であると伊藤氏は述べている。
情報は単体で持っていても意味がなく、「つながり」が重要ということなのだ。
情報をループにつなげる力、言い換えれば自分の頭で仮説をつくる力である。

 

情報の出し方として、伊藤氏は1日1回はHPの1コーナーである「Day by Day」にまとまった文章を書くのが日課だ。
インプットしたままでは情報はそのうち死んでしまうので、何らかの形で頭の中でループを作りながらアウトプットすることが情報のハンドリングを上達させるという。

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情報の強者 (新潮新書)

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