モバメモ

ドコモのモバイル情報をメインとしたブログです。カフェ巡りも好きです。

「逆転力 ~ピンチを待て~」指原莉乃著 講談社MOOK

HKT48の指原莉乃は、いまや48グループの中心的な存在であり、その彼女がどう逆境を乗り越えてきたか、成長してきたかがよくわかる書になっている。
正直、こんなに戦略家だとは思わなかったし、自分を常に客観視するのはなかなかできないことだと思った。
そして、何よりポジティブなのだ。

もともとハロプロ系の女性アイドル好きであった指原莉乃がアイドルになったのは自然な流れではあるし、よく知ってるからこそファンの気持ちも理解できるのだろう。

家にパソコンがきたのは小学校2年生の時だったそうで、リビングに置いてあり、2ちゃんねるを見るようになったのは小5の時、しかも途中からはコテハンまで作って書き込んでいたというのだからすごい。
2ちゃんねるでは空気を読むことや流れを読むことで客観視し、このネットの経験がアイドルになった今、活かされているという。
彼女が初めてコンサートに行ったのも小5の時で、母親と一緒にモーニング娘。の大分公演を見に行ったようだ。

中2の時には学校で軽いイジメにあい、中3になってからはますますエスカレートして不登校になったというつらい過去も彼女は体験している。
しかし、ネットの世界に飛び込んだおかげで「つらかったら場所を変えればいい。別の場所に移動すればいい」という考えを元にして、大分を出てアイドルになるという決心をして、見事AKB48のオーディションの最終審査にも合格し、叶えたのだから、まさにピンチをチャンスに変えるだ。
ちなみに彼女がAKB48のコンサートを初めて見たのは中2の3月で、福岡公演だったという。

AKB48に入っても最初は研究生からのスタートで、自分なりの武器を見つけて得意のMCで前に出た。
失敗はひきずらず、考えても解決しないことは寝て忘れることを心掛けた。
振られたネタは全力で、やらない後悔より、やる後悔に徹した。
自分だけの力ではなく、周りを巻き込んで、みんなで勝つ戦略をとった。
座右の銘は「楽しく生きる」で、あっけからんと前向きにがスタイルである。

2012年、第4回の総選挙で4位までジャンプアップしたのに、その10日後、AKB48からHKT48に移籍することになったのも試練と言えるだろう。
48グループには「恋愛禁止」というルールがあり、それを研究生時代にしていたという記事が週刊誌に出るということで、秋元康氏から指令が出たのだ。
この移籍が彼女をすごく前向きにして、みんなを引っ張る立場になりハートも強くなっという。
翌年2013年、HKT48劇場支配人兼任になり、第5回の総選挙では見事初の1位を獲得した!

最後に目標は決めないという彼女の考え方に惹かれた。
目標がなければ「ラッキー、ここまでこれた」と思えるからだそうで、上を見るより積み上げたものを見るほうが確かに楽しいと思った。

 Amazon 

逆転力 ~ピンチを待て~ (講談社 MOOK)

Copyright © 2011-2024 Mobamemo All Rights Reserved.