3月23日付けNTTドコモ公式サイトの地域からのお知らせ(関西)によると、NTTドコモ関西支社は、南海トラフ巨大地震での津波による想定被災エリアにおいて、基地局の基盤を強化して有事の際も通信を確保する災害対策を2015年3月20日(金曜)に完了したとお知らせしている。
南海トラフ巨大地震が発生すると、沿岸部などでは津波による浸水被害などが想定される。
その津波により基地局の伝送路が断線、電力供給が途絶え通信が確保できないなどの被害を受ける可能性があり、直接的な被害を受けないと想定される合計35局(大阪府5局、兵庫県16局、和歌山県14局)の基地局の基盤を強化することで、有事の際も想定被災エリアで利用している約96%のユーザーの通信を確保することが可能となったという。
■対策内容
①伝送路の二重化
津波などで有線(光回線)の伝送路が流され断線してしまった場合でも、無線(マイクロ回線)で2重化をしておくことで、通信を確保。
②通信用補助電源の長時間化
電力共有が途絶え通信が確保できない場合でも、大容量の燃料電池を設置することで3日間の通信を確保。
③遠隔からのエリアコントロール
被災エリアの基地局が直接的な被害を受け通信が確保できない場合でも、周辺基地局の電波の発射角度を遠隔でコントロールすることで被災エリアの通信を確保。
■大阪府・兵庫県・和歌山県沿岸の対策イメージ
参照URL https://www.docomo.ne.jp/info/notice/kansai/page/150323_00.html