MLBのシアトル・マリナーズは、2025年9月24日(現地時間)に本拠地T-モバイル・パークでのコロラド・ロッキーズ戦で9‑2の勝利を挙げ、ア・リーグ西地区優勝を決めた。
おめでとう!シアトル・マリナーズ!
イチロー氏が新人王に輝いた2001年以来、実に24年ぶりの地区制覇になる。
マリナーズ球団としては、これで通算4度目のア・リーグ西地区優勝となる(過去は1995年、1997年、2001年)。
地区優勝は今年アメリカ野球殿堂入りを果たしたイチロー氏が永久欠番セレモニーの中でのスピーチで、「Seize the moment(この瞬間をつかめ)」と言った言葉が選手たちの心に響いた点も大きかっただろう。
■注目選手・試合内容
試合はカル・ローリーが2本の本塁打を放ち、今シーズン60本塁打に到達し、歴史的な記録と重なって大きな注目を集めた。
メジャーリーグでも60本を達成した選手は極めて少なく、また捕手としても初の快挙になる。
初回には右翼上段席へ飛ぶ438フィート(約133.5メートル)の特大ホームランを放ち、さらに8回にもソロ弾を放った。
他にも第2打席で2点タイムリー二塁打を放つなど、打撃で大きく貢献した。
■投手やチームの勢い
先発したルイス・カスティーヨは7回1/3を投げて被安打1、1失点、10奪三振、四球なしという好投。
チームの勝利をしっかりと支えた。
打線もローリーの一発以外に、ジュリオ・ロドリゲス、ホルヘ・ポランコ、ユージニオ・スアレスらの本塁打があり、豪快な攻撃を展開した。
マリナーズは直近の試合で勢いをつけており、この勝利で6連勝、さらに過去17試合で16勝を記録するなど波に乗っている。
■チーム構成・背景
今季マリナーズは目立った大型補強はしておらず、むしろ若手投手陣の育成や内部戦力の底上げを重視してきたという報道もある。
中でも20代右腕カルテットの若手先発陣(ローガン・ギルバート、ジョージ・カービー、ブライス・ミラー、ブライアン・ウーら)が、チームの核として期待されてきた点が強調されている。
シーズン中盤のトレードでも、3塁手のスアレスや1塁手ジョシュ・ネーラーらを補強して戦力を整える動きもあった。
ダン・ウィルソン監督は、「日々学ぶ」という姿勢を強調している。
地区優勝したマリナーズは、前日にポストシーズン出場が決定。
マリナーズはこれまでワールドシリーズ進出の経験がない球団であり、ポストシーズンでの勝ち上がりが注目されている。
BEST IN THE WEST. #SeizeTheMoment pic.twitter.com/17mtP8gfzA
— Seattle Mariners - y (@Mariners) September 25, 2025