本の感想

「読書は「アウトプット」が99% その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方」藤井孝一著 知的生きかた文庫

著者の藤井孝一氏は、経営コンサルタントである。
本書は全5章で構成されている。

本を読んで終わりにするのではなく、「話す」「書く」「行動する」といった読後にアウトプットをすることで、本が自分の血となり肉となることは本当にそうだと思う。
本を読んで満足しがちになるけれど、どう役立てるが大事になってくる。
普段の思考や行動に磨きをかける「アウトプット読書術」が自身の成長に繋がる方法であるのは頷ける。

本から学んだことをいつでも再生できるようにするには、アウトプットをし続けるしかなく、知識は循環させてこそ活きるというのも、これは訓練みたいなもので、鍛えていかないといけないだろう。

とはいえ、「その本に書かれた10%でも実践出来たら上出来」とも書かれており、少し気が楽になった。

読書メモについては好きなように書けばいいそうだ。

また著者は、感動を得られるのは圧倒的に文芸書であり、ビジネス書では知識どまりで、この両方を読むことで初めて、人間力のバランスがとれるのではないかと述べている。
そういえば自分は文芸書はあまり読まないので、これからは読もうかなという気になった。

最後に、本を読むときには話の要点を集約しながら読むということを意識すれば、インプットからアウトプットがスムーズにできるなと思った。

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読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 (知的生きかた文庫)

「時間革命 1秒もムダに生きるな」堀江貴文著 朝日新聞出版

本書は著者の堀江貴文氏が何よりも大切にしているもの「時間」だけをテーマにした書になる。

時間こそは、誰もが平等に手にできる、唯一の「資産」であり、「他人の時間」に振り回されている場合ではなく、すべては「自分の時間」を起点にするべきとはじめに述べている。

時間の質を上げる実際の「時間革命」については、次の6つのChapterで構成されている。

Chapter1 「他人の時間」を生きてはいけない
Chapter2 徹底的に「ムダ」な時間を殺せ
Chapter3 「常識や世間体」に時間を溶かすな
Chapter4 「夢中」が時間密度を濃くする
Chapter5 「健康」こそが最大の時間投資である
Chapter6 「将来を心配する」という究極のムダ

単に忙しさは充実感ではなく、余計なことを考える暇がないくらいに、自分の心が踊る予定だけで、時間をしっかりと埋め尽くし、無我夢中で動き回れたら確かに楽しい人生だろうなと思った。

スマホによって我々は時間を有効活用できるようになったからこそ、より「時間革命」を起こすチャンスだ。

時間を増やすうえでは、「シンプルに考える」ことが欠かせないというのはわかるし、スピード感を持てる。

すきま時間をうまく使うのも非常に大事だね。
あらかじめ「そこでやる作業」を明確に決めてしまうことだという。
5~10分の空いた時間をうまく活用していけば後で大きな違いとなって現れてくるだろう。

すぐ行動できる人とそうでない人の違いは「情報量」の差というのは思いつかなかった。
行動力などという得体の知れないものが、フットワークの良し悪しを決めているわけでなく、その人がどれだけの情報を持っているか、何をどれくらい知っているかによって、人間の行動量は規定されているのだそうだ。
「動き続けられる人」になりたければ、情報量を増やしさえすればいいというのは目から鱗だった。
また、単なるインプットで終わらせず、気になったニュースにひと事コメントを加えるなどのアウトプットもしていきたい。

「努力するな。ハマれ」という言葉は気がラクになったし、そのくらい何かに没頭したい。

「目に入った順に片づける」や「いま処理できることは、いま処理する」は、基本的なこととして心掛けたい。

睡眠時間はしっかり確保するのは健康や能率的にも同意である。

最後に、「現在」を生きることがやはり一番大事だと思った。

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時間革命 1秒もムダに生きるな



【関連記事】
「考えたら負け 今すぐ行動できる堀江貴文150の金言」 宝島社新書
「本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方」堀江貴文著 SB新書

「情報の強者」伊藤洋一著 新潮新書

著者の伊藤洋一氏は、三井住友トラスト基礎研究所主席研究員である。
本書は、情報の拾い方、情報の読み方、情報のつなげ方、情報の出し方と4つの章で構成されている。

伊藤氏は情報の海で溺れないために、「思い切って捨てること」「ループ(思考の輪)を作ること」を原則としている。

デバイスについては、用途に合わせて複数使いこなしているのが興味深い。
iPhoneをメールチェックや情報チェック、プレゼン・ツールとしても使用。
AQUOS PHONEを通話の他、スイカ、ID、エディーなど電子マネー利用。
iPad miniを出張時や講演をするときに必ず持っていき、このデバイスと専用のアダプターがあれば、プロジェクタースクリーンに画像や動画を映し出す。

情報の拾い方として、論理性を身につけるためには本を読むことが役立つという。
また、人と合うことこそ情報だというのはもっともだと思った。

情報の読み方として、日本の新聞のインターネットサイトをチェックするときに、「今読む」「あとで読む」「読む必要なし」の3種類に瞬時に振り分けをする癖をつけておくという。
また、あくまでも情報のベースはマスコミなどが発信する、信頼性や客観性の高い情報で構築することだそうだ。

情報のつなげ方として、新しい情報を得た際に、「そういうことがあったのか」という感想でとどまるのではなく、「それはあの件とどう関連するのか」「それは、この前のあの情報と矛盾しないか」「それによって、こうなるのではないか」と常に考えられるようにするのがループを作る意味であると伊藤氏は述べている。
情報は単体で持っていても意味がなく、「つながり」が重要ということなのだ。
情報をループにつなげる力、言い換えれば自分の頭で仮説をつくる力である。

情報の出し方として、伊藤氏は1日1回はHPの1コーナーである「Day by Day」にまとまった文章を書くのが日課だ。
インプットしたままでは情報はそのうち死んでしまうので、何らかの形で頭の中でループを作りながらアウトプットすることが情報のハンドリングを上達させるという。

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情報の強者 (新潮新書)

「なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23」ひろゆき(西村博之)著 学研プラス

著者のひろゆき氏は「明日できることは今日やるな」という方針である。
ただし、確定申告とメールの返信については早く取り掛かることを意識しているという。

人間の脳は、頭を使わない単純作業をしているときのほうが、思考しやすいようにできているそうで、これはわざわざ考えるための時間を確保しなくてよいことになる。

趣味を仕事につなげるには、他人と比べて「圧倒的に長い時間を費やす」か「見方を変える」ことが大切と述べており、参考になった。

仕事で重要なのは「あなたがいなくては止まってしまう」というボトルネックをなるべく減らして、現場の判断でどんどん回せるようにすることと述べている。
ひろゆき氏は、基本的に、振れる仕事はすべて人に振るようにしていて、そうすることで、そのつど現場が判断するので、自分の拘束時間が減るというメリットがあるからだそうだ。
何より、現場が自分たちで判断基準を持って決めたほうが、即座に最適解が出る場合が多いという。

また、優秀さや努力の度合いより、「勝てる波」に乗ったやつが勝つという主張もしており、実際にチャンスを掴んで成功した事例がいくつもあるだろう。
ひろゆき氏の場合は、プログラミングに出会い、ITの波に乗ったということになる。

そして、ひろゆき氏は「自分の自由な時間」を作らない限り、他にはない自分だけの価値なんてものをつくり出すことはできないだろうと思うそうで、同感だ。
自由な時間に費やすことにこそ、その人の価値や面白さが生まれてくるんじゃないだろうか。

どうにもならないことに悩むのは時間の浪費とストレスにしかならないので、思い切って自分のことだけを考えるほうが建設的というのは確かにそうだと思った。

時間に終われて頑張らなくても、考え方次第で人は幸せになれるという意見のひろゆき氏。
時間というのは、基本的に誰であれ公平に与えられているので、自分が幸せになるために使うほうがいいのは納得である。

なんとなく日々を過ごす幸せも感じるところである。

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なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23

「ゆるくても続く ~知の整理術」pha著 だいわ文庫

人気ブロガーであり、作家でもあるphaさんの勉強法が書かれた書になる。
どうせ学ぶなら楽しく学んだほうがいいので、自分が楽しめるやり方を習慣化できたら最高だろう。

本書は情報を整理するインプット術、頭を整理するアウトプット術、だるいを解消するモチベーションとスケジュールの技術といった3章で構成されている。
ほかに付録として、教養がつくマンガガイドとして、おすすめマンガ16選が紹介されている。

インプットではどう記憶を強めていくのか参考になった。
ただ目で文字を追うだけでなく、五感をフル活用するというのは、自分も含めてなかなか活用できてない人も多いのではないだろうか。

アウトプットでは、軽いアウトプット法としてネットを活用、重いアウトプット法として紙とノートを活用するという使い分けは面白い。

モチベーションのために時間を区切る方法は有効だと思った。
長い時間、集中力を保つのはなかなか人間難しいし、ハードルを下げ時間を細切れにして達成感を多く味わうほうが確かにベターだ。

phaさんは、ブログを書くことで思考や知識が増強されたと実感していて、自分のためにブログをやっているスタンスは自分も同意である。

最後に本書を読んで一番印象的だった箇所を紹介しよう。

「言語化する」というのは、人間の持っている最も偉大な解決能力だ。

問題や課題を言語化するのはとても大事なことだと痛感している。

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ゆるくても続く~知の整理術 (だいわ文庫)

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