著者の亀井卓也氏は、野村総合研究所 ICTメディア・サービス産業コンサルティング部 テレコム・メディアグループマネージャーである。
本書は5Gに関する先進的な取り組み事例がとりまとめられ、我々のライフスタイルやビジネスが5G時代にどのように変わっていくのか、その一端が紹介されている。
全5章で構成されている。
2019年4月時点での情報がもとになる。
2019年4月時点での情報がもとになる。
第1章では、5Gの基本的な理解を深めるべく、移動通信の歴史をひもとき、技術革新の具体的な内容がわかりやすく説明してあった。
日本と世界における5Gの現状や、今後の見通しについても触れられている。
国土を5G基地局でカバーするには時間がかかるため、商用サービス開始の2020年段階では、既存の4Gの設備を活用して、一部の機能を5G仕様に拡張する「NSA(ノンスタンドアロン)」という方式が実現される。
第2章では、5Gがわれわれのライフスタイルをどう変えるかについて、先進事例の紹介がなされている。
スマートフォンの進化だけでなく、エンターテインメント、モビリティ、医療・介護といった生活を取り巻くサービスがどう進化するのか、すべてのサービスを底上げする認証やパーソナライズがどうなっていくのかについて取り上げていた。
都市がどう変わるのか、スマートフォンの次のパーソナルデバイスは何なのかといった点についても見通しが書かれていた。
第3章では、5Gがビジネスに与える影響を、産業・業界ごとにまとめてある。
電気・ガス・水道といったユーティリティ産業や製造業、防犯・警備といった公衆安全、そして公共交通産業がどう変わるかについて紹介されている。
また、5Gは通信業自身にも変化をもたらし、特に重要な「B2B2X」へのビジネスモデルへの転換についても図を用いながら詳しく解説がなされていた。
第4章では、5Gの影の側面、つまりどのようなリスクがもたらされるかについて取り上げられている。
第5章では、5G時代に我々は何をすべきか、という具体的な処方箋が提案されている。
全体として、5Gのみならず、その他の通信技術や、業界のホットトピックも随所にちりばめられていて興味深かった。
個人的にはドコモユーザーなだけにドコモのブランド力を生かしたサービス展開、戦略に期待したい。
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