IDC Japanは8月17日、2017年3月に実施したクラウドに関わるユーザー動向調査「CloudView 2017」の結果を発表した。
それによると、クラウド導入の促進要因として挙げる項目として「ITセキュリティの強化」が最も多い結果となった。

■クラウド導入促進要因:配備モデル別上位5項目
クラウド導入促進要因:配備モデル別上位5項目

※ 複数回答
※ それぞれのクラウドを「利用中/検討中」の企業が対象
※ インダストリークラウドとは、産業特化型クラウドのこと

2011年~2016年までのユーザー調査では、「IT予算の削減」を挙げる企業が最も多い結果だったが、2017年の調査では、「IT予算の削減」をクラウドの導入の促進要因として回答する企業は減少。
これはクラウドによるコスト削減効果に対する過剰な期待が是正され、迅速性の向上といった価値を重要視する企業が増加したためという。

現在、ベンダーはクラウドに関わるセキュリティの重要性を認識しており、製品/サービスには「暗号化」「アクセス管理」「脆弱性対策」などのセキュリティ対策の強化を進めている。
セキュリティを強化するためには、企業の対応も必要で、企業におけるセキュリティ対策は、複雑化する傾向が見られるようだ。


参照URL https://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20170817Apr.html