IDC Japanは2月21日、国内携帯電話、およびスマートフォン端末の2016年第4四半期(10~12月)、および2016年通年(1~12月)の出荷台数を発表している。
それによると、2016年通年の国内携帯電話出荷台数(スマートフォンと従来型携帯電話の合計)は、従来型携帯電話の落ち込みを折りたたみ型スマートフォン等のローエンドモデルで補完することができず、前年比5.3%減の3,260万台となった。
なお、2016年第4四半期はAppleが500万台を超える出荷を行ったことや、Androidスマートフォンの冬モデルが堅調な伸びを示した一方で、従来型携帯電話の出荷減少が急速に進んだことで、前年同期比6.8%減の975万台となった。
2016年といえばスマートフォン向け位置情報ゲームアプリ「ポケモンGO」が日本でも7月22日にサービス開始され、大きな社会現象となったのは記憶に新しい。
■2016年 国内携帯電話出荷台数 ベンダー別シェア
ベンダー別シェアは、2016年も国内携帯電話市場でシェア第1位を維持したアップルに続き、第2位には国内スマートフォン市場で安定した人気を維持しているソニー、第3位は幅広いラインナップを安定して供給しているシャープが入り、従来型携帯電話や「らくらくホン」で底堅い基盤を持つ富士通が第4位、多くのキャリアに端末を供給する京セラが第5位だった。
日本国内でのiPhoneの強さは健在と言えよう。
MVNOキャリアの多くが推奨するSIMフリー端末は出荷台数の上ではいずれも少数にとどまっており、キャリア主導の国内市場では今のところ苦戦していることがうかがえるという。
参照URL http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20170221Apr.html