著者の瀬戸和信氏は、テクノロジーマーケターである。
まず「クリエイティブ思考」とは何ぞやと私たち読者は思うところ。
瀬戸氏は、問題を定義(発見)し、ぐるぐると遠回りしながら解決のためのアイデアをひたすら考え、それを実行に移し、フィードバックを得て、またひたすら考える、この「考える工程」を「クリエイティブ思考」と言っている。
後からこの工程を振り返ってみると、多くの場合、関係がない複数の事柄から得たヒントをもとに価値を再定義していることがわかるそうだ。
瀬戸氏は、すべての人は生まれた時からクリエイティブ思考を持っていて、もしも、今、それを利用できていないのであれば、自分で自分のクリエイティブ思考を邪魔しているのではないか、疑ってみましょうと投げかけている。
また、クリエイティブ思考を邪魔するのは、だいたいが過去の自分の経験や習慣、既存の規則や法則などの考えに固執するといった類いのものと述べており、言われてみれば確かにそういったところは多分にありそうだ。
クリエイティブ思考というのは、結果そのものに表れるものではなく、その結果にたどり着くまでの手段の中で使われるものだということ。
知らないことを認め他の人から新たな情報を得ることが、クリエイティブ思考を利用する入り口なのだということはまずしっかり頭に入れておきたい。
立場を一時的に入れ替えて、違う場所から自分の部署の仕事を見てみることも視野が広がり新しいアイデアが思いつくかもしれない。
クリエイティブ思考を使うような仕事をするときは、同じところに居座らず場所を変えることにより、一旦気持ちと集中力をリセットして、1日のなかでクリエイティブ思考を使える時間を増やす行動戦略も効果がありそうだ。
最後に本書を読んで、クリエイティブ思考を邪魔する負の要素を取り除き、何か新しいことを考える力を取り戻す良い機会になったかと思う。
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