まず戦略PRとは何ぞやという話になるが、メディア、ひいては消費者の関心を最大化できるテーマを設定し、そのテーマを広げることで商品の売上に貢献するという「シナリオ」を描き、そのシナリオを具現化させるための綿密なチャネル設計を行い、設計にもとづき情報の伝播を仕掛ける、という一連の流れと著者は述べている。
では、実際に戦略PRのテーマ設定をどのようにステップさせていくかというと、①商品の便益に関連しそうな、世の中の「関心事」を調べる、②商品の便益を世の中や消費者の関心に合わせて翻訳する、③その二つを結びつけ、テーマを設定する、④テーマを「ニュース」にするための材料を用意する、⑤テーマを広げるための具体的なPRプランを策定する、といった順序になる。
そして、チャネル設計については、①「おおやけ」感を生み出すために「マスコミ」の活用、②「ばったり」感を生み出すために「クチコミ」の活用、③「おすみつき」感を生み出すために「インフルエンサー」の活用、の3つを挙げている。
戦略PRは、プランニングの最初が肝心で、ここで「どれだけ波及力を持てるか」が決まるという。
実行が進むと、コントロールできない部分も増えてくるのだから、初動であればあるほど、慎重にコトを進める必要があるというのは大事なポイントだ。
本書を読んで、自然な空気感を出して消費者にどう気づかせ買う気にさせるか、売るためには伝える工夫が大事だなと思った。
また、クチコミでブログの力は大きいと個人的には感じている。
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