著者の森本貴義氏は、プロ野球のオリックス・ブルーウエーブ(現オリックス・バファローズ)のトレーナーを経て、米メジャーリーグのシアトル・マリナーズでアスレッティクトレーナーとして2012年まで勤務した人物である。
また、2009年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、日本代表チームのトレーナーもつとめた。
本書は、「ルーティン」の重要性と「道の追求」について書かれた書になる。
「ルーティン」の力が成功に導く点について、森本氏は以下のようにまとめている。
本書は、「ルーティン」の重要性と「道の追求」について書かれた書になる。
「ルーティン」の力が成功に導く点について、森本氏は以下のようにまとめている。
・成功者の多くは、結果を出すための行動をルーティンとして習慣化している。例えばイチロー選手は、朝起きて夜寝るまでの一連の行動が決まっており、これを継続することで安定した結果を生んでいる。
・行動をルーティン化すると、無意識にできるようになる。また本番で行う手順も「型」にすることで、より安定した成果をもたらすことができる。
・まず着手すべきは「小さな目標」を決めること。その目標達成に必要な準備やアクションを日々のルーティンに落とし込むこと。ルーティンや型を継続し、必要に応じて改善を加えることで、安定した結果を生み続けることができる。
・行動をルーティン化すると、無意識にできるようになる。また本番で行う手順も「型」にすることで、より安定した成果をもたらすことができる。
・まず着手すべきは「小さな目標」を決めること。その目標達成に必要な準備やアクションを日々のルーティンに落とし込むこと。ルーティンや型を継続し、必要に応じて改善を加えることで、安定した結果を生み続けることができる。
「ルーティン」を続けることは簡単なことではない。
目標に向かっていくなかで時には不安を感じることもあるだろう。
不安を感じた時の対処法として、不安が頭をよぎったら、それと関係ないことに行動を移せばいいという。
不安とは漠然としたものなので、答えがないことも多々あるから、友人と食事に出かけたり、気分転換で散歩に行くことで思考の転換を図ることができるのだというのは私も経験がある。
ルーティンを定着させるためには、森本氏は一日を4行で振り返りアウトプットする手法をすすめていた。
1行目に今日起こった事実、2行目に気づき、3行目に気づきから得た教訓、4行目に明日への宣言という構成だ。
冷静に事実を受け止めて、小さな改善を繰り返していく重要性にあらためて気づかされた。
また、ルーティンを支えるには身体づくりも必要なので、身体を温めることが健康への第一歩と書いてあったのでこれは意識したい。
冷静に事実を受け止めて、小さな改善を繰り返していく重要性にあらためて気づかされた。
また、ルーティンを支えるには身体づくりも必要なので、身体を温めることが健康への第一歩と書いてあったのでこれは意識したい。
「道の追求」については、ひとつのことを継続して突き詰めると、それが自らの仕事を支える唯一無二の技術になり、この働き方を森本氏は「道を究める」と表現している。
その典型例が、日本が誇る職人たちである。
彼らは道の追求により、技術のみならず、ものの考え方や人生の奥深さを学んでいる。
森本氏はアメリカに身を置いて、ひとつのことをこつこつと続ける姿勢は、日本人の大きな強みだと気づいたそうだ。
「道を究める」ことは、孤独と向き合うことでもあるので、職人は本当に厳しい世界であると思う。
最後に本書を読んで、他人と比較をせず、実力以上のものを発揮しようとせず、普段通りに準備をする自分でいたいと強く感じた。
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