「ケータイ社会論」という書は、まるで大学の学術書のように様々な観点から研究がなされ、全12章でびっしり構成されている。
日頃の私たちのコミュニケーションや社会の変化に、ケータイがどのように関わってきたのか、あらためて確認できる。
ケータイがネットワーク端末として日常的に利用されるようになったのは、2003年以降、各社が採用したパケット定額サービスによってウェブサイトの利用が急速に広がり大きな転換期だった。
事業者側もネットワーク接続を前提とした各種のサービスを提供するようになる。
現在はケータイ・コミュニケーションにおいて、メール、SNS、掲示版、ブログなどのサービスをユーザーは画面の中で、相手やシチュエーションによって使い分けている。
それだけにケータイというメディアの特性を読み解き、幅広い視野に基づいた、ケータイ・リテラシー教育が求められるというのもわかる。
また、モバイル社会における時間の特徴は「リアルタイム」(即時)であり、これがケータイは私たちが時計の時間を有効に利用することを促しているのもわかる。
そのほか、この書では諸外国のモバイル・メディア文化についても書かれていた。
コラムのコーナーもあり、多くの人が執筆しており、どれも興味深い内容になっている。
終わりのほうには移動体メディア関連年表も載っていて、詳細でよく調べてあって素晴らしかった。
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