日本最大級のニュースサイトと言っても過言ではないヤフー・ニュースは、なかでも13文字×8本のニュース見出しを中心とした「トピックス」が絶大な影響力を誇る。
著者はその編集部の中の人である奥村倫弘氏。
トピックスというのは、単にニュースをピックアップするだけのサービスではなく、まず①世の中の関心が高そうな記事を選び、②そのニュースに関係するホームページを探してきてリンクし、③コンパクトな見出しを付けてヤフー・ジャパンのトップページに掲載する、という大きく分けて3つのプロセスから成り立っているという。
ヤフー・ジャパンのトップページに掲載されているトピックスの見出しは、どれも全角13文字相当で付けられていて、厳密に言うと半角英数字を0.5文字とカウントして、13.5文字までが許容されている。
この見出しは、報道機関が配信してきた見出しとは違って、トピックス編集部が独自に付けているのは、普段見ている人ならわかるだろう。
13文字という文字数は、目を動かさずに見出しが読めるという大きなメリットがあるからだそうで、なるほど考えられてるなと思った。
トピックス編集部では、ロボット編集部の力を借りながら、記事やトピックスのアクセスランキングといった定量的な価値を参考にしつつ、人間編集者としてのセンスを最も大事にしているという。
当然のことながら、編集部内では「トピックスを宣伝のために使ってはならない」という大前提が徹底されている。
本書を読んで、ジャーナリズムとビジネスを両立させることの苦悩というか苦労を大いに感じた。
やはりアクセス数至上主義はこわいことで、公共性ある報道としてのバランスや、ニュースの価値についていろいろ考えさせられた。
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