著者の佐藤可士和氏はアートディレクターである。
本書にも記述されているが、NTTドコモの「N702iD」のデザインもしている。
あの四角いスクエアデザインの端末だ。
整理術については3つのレベルに分けて説明している。
1つ目は、空間の整理術。
すっきりした空間を作ることにより効率が上がるとしている。
また、モノが増えないように定期的に見直し、元にあった場所に戻すというルール付けも必要と説いている。
これらは基本といえよう。
2つ目は、情報の整理術。
ここでは目指すべきビジョンを目指してポジティブな姿勢が大切と説いている。
実体のないものを整理するためには、多角的な視点で物事を見るという柔軟なアプローチが必要不可欠だという。
3つ目は、思考の整理術。
ここでは思考を言語化することや仮説を立てて恐れずに相手にぶつけてみる大切さを説いている。
また、他人事を自分事にできるとリアリティが生まれるとも言っている。
著者は、自分をドクターに見立てて、クライアントの話を聞くことを問診と言っているのがユニークでわかりやすかった。
物事をしっかり整理することにより生まれる、見えてくるものがあると思った。
そして、それによりシンプルなすっきりした答えが見つかる気がした。
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