著者の押切もえは「AneCan」の専属モデルでタレントでもある。
本書を読んで彼女にもうまくいかずに苦しんだ時期もあった。
みんな人間なんだと。
「CanCam」に初登場してから5か月くらい経った頃、所属していた事務所がなくなってしまったのも試練と言えるだろう。
それから日雇いのアルバイトをしつつも、モデル業に対するモチベーションを保ち続けたことは偉いなと思う。
壁を乗り越えようと前向きに生きようとする力に勇気づけられた。
自分ときちんと向き合い見つめなおす作業も時には必要だよね。
読書家でもあるのでそこにも人としての豊かさがみえ、そして言葉がまたいい。
「『文句を言う前に、ベストを尽くしているか?』と自分に聞いてみる」という言葉があり、これはまだやるべきことがあるんだから最後まで全うしなければならないと教えられた気がする。
2013年にホノルルマラソンに挑戦し、42.195キロを「走りきってみせる」と強い気持ちで走りきり、これまでの「あきらめやすい」がコンプレックスだったのを克服したことも彼女自身にとって大きかっただろう。
ビューティーページの撮影では写真を見た人に、「こんなメークをして、こんなハッピーな気持ちになりたい」と思ってもらえるような、メークの楽しさが伝わる写真を1枚でも多く残すことが、目下の目標という。
人知れず研究心や努力を積み重ねていった彼女だが、明るく笑って過ごそうとするところにきっとチャンスは巡ってくるのかと思う。
これからモデルを目指す人はもちろん、元気をもらいたい人にも本書をオススメしたい。
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