本書は秋元流の発想・企画法を具体的な例をあげながら書かれている。
九章にわたって術を紹介している。
食べ物に例えたりしてるところもあって面白い。
例えがうまくなることが企画がうまくなるというそんな気さえしてくる。
秋元氏はヒットメーカーなのだけれど、見た目は食いしん坊でのんきそうに見える。
しかし、見た目とは違って観察力が人よりとても優れているのだと思う。
そうでなければあれだけ的確な例えができるわけがない。
秋元氏は発想・企画法について「自分が面白いと思ったことを思い出す、あるいは「記憶」に引っ掛かっていることを拾い上げるという行為なのである」と言っている。
それには興味のあることはもっと突き詰めて好きになり、さらに今まで興味のなかったところにふと行ってみて新たなる発見をしてみるなど、日常の過ごし方ひとつとってもヒントになることがありそうだ。
他の人の話を聞くのも自分の力にしていきたい。
また、「他人が捨ててしまっても、自分の興味が惹きつけられて、頭の中に残っている情報のほうが重要なのだ。」という部分が気になった。
自分だけが気づいたことや印象に強く残ったことに価値があるんだと気付かされた。
他者といかに差別化していくか、自分だけのオリジナルティーのある情報を仕入れるかどうか、他人に合わせすぎずに自分の目線をしっかり持つことが企画に大事なのだろう。
面白い人=人とは違う自分だけの意見が言える人と思った。
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