本日付けのNTTドコモ公式サイトの報道発表資料によると、ドコモは、国際標準規格の新動画圧縮方式、HEVC(High Efficiency Video Coding)で圧縮された動画を、モバイル機器やPCで復号するソフトを国内外の事業者向けに3月中に提供を開始すると発表している。
スマートフォンでのフルHD(1920×1080ピクセル)再生に対応したHEVC復号ソフトの提供は世界で初めて。
HEVCは、映像機器やモバイル機器等で現在幅広く利用されているMPEG-4 AVC(Advanced Video Coding)方式の次世代規格で、比較すると、同品質の動画を約半分のデータ量に圧縮することができる。
本復号ソフトは、HEVCで圧縮された動画をモバイル機器やPC等、様々な機器の汎用動画プレーヤで再生ができるように復号するものになる。
スマートフォンでのフルHD再生に対応している本ソフトは、高効率でHEVC動画を復号するため、処理速度が追いつかないことで発生する再生の遅延やコマ落ちをなくし、滑らかな「実時間再生」を実現。
また汎用PCでは、フルHDの4倍の解像度に相当する4K(3840×2160ピクセル)動画の「実時間再生」に対応している。
今回復号ソフトをライセンス提供することで様々な企業によるHEVC方式の導入開発を促進し、スマートフォンやタブレット向けの動画サービスの高画質化および通信ネットワーク負荷の軽減を目指す。
また今後、dビデオやdアニメストアなど、ドコモの動画サービスにHEVCを取り入れる検討を進めていくという。
なお、HEVCの実演デモを2013年2月14日(木曜)から開催されるNTT R&Dフォーラム及び、2月25日(月曜)からスペインのバルセロナで開催される「Mobile World Congress 2013」のドコモブースで展示する予定。
参照URL https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2013/02/04_00.html