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「不動心」松井秀喜著 新潮新書


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当時ニューヨーク・ヤンキースの一員である松井秀喜選手が常勝を求められるチームにいるなかで心構えを書き下ろした書である。

松井選手が小学校3年生の頃にお父さんに「努力できることが才能である」と毛筆で半紙に書かれたものを渡されたそうで、この言葉が希望、今日までを支えてきたのは言うまでもないだろう。

そして、星稜高校で山下監督、巨人で長嶋監督、ヤンキースでトーリ監督と良き師に出会えたことは彼の野球人生にとって大きかった。

すべては野球のために、個人よりチームに勝利をという考えは素晴らしい。

大リーグに移籍してからは、「しなり」よりも「ぶつける」といった大リーグのバッティングに適応するため、アオダモではなくメープル(楓)の木のバットを使うようになったという裏話も書かれていた。

左手首骨折という大怪我から見事復活した裏には、つらいなかにも常に前を向いてしっかり準備していた努力がある。
リハビリの時に読んだ本も本人にとってプラスになっているはずだ。
なかなか難しいけれど動じずにコントロールできることとできないことを分け、逆境を乗り越えていく心、そして準備しておくことの大切さをあらためて感じた。

また、人間失敗をしてしまうこともあるけれど、そのなかでもベストの選択をして今自分にできることに集中しなければいけないということもうなずける。

本書を読んで松井選手の謙虚で誠実な人柄をあらためて認識した次第だった。
巨人時代に東京ドームで実際に彼のバッティングを見て本当に凄かったのを思い出す。

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不動心 (新潮新書)



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