著者の佐々木正悟氏は心理学ジャーナリストである。
人の心理を分析されたうえでの行動学は実に面白い。

テーマとしては、実際にはなかなか難しい問題で、つい厄介なものについては先送りしてしまうことは誰にもよくあることだろう。
この書では、気合いではなく、スムーズかつシステマチックな「すぐやる人」になれる55の方法が書かれている。
イラストも取り入れてあって読みやすい。

今やらなければならないことがある時は、まず楽しいことからのスイッチを切ることに集中する。
いわゆる「快楽を捨てる」ということに全力を注ぐことが重要であることがよくわかった。

物事を分解することで動きやすくなるということもなるほどと思った。
モノをため込まないのもすぐにやれる必要な要素なので心掛けたい。

行動力は決して一時の気合いや根性論ではなく、日々の積み重ねがリスクを減らし余裕をもたらしよい結果につながることになるのだから、習慣化が大事なのだろう。

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先送りせずにすぐやる人に変わる方法 (中経の文庫 さ 17-1)