著者の井上信雄氏は、元NTT技術者、多摩大学客員教授である。
タッチパネルの構造やクラウドのしくみなど、スマートフォンを支えるシステムを丁寧に解説ということで、横書きで教科書のようだ。
通信技術の説明で難しいところもあるが、図も交えながらしくみを分かりやすく説明されている。
もちろんスマートフォンの魅力についても書かれており、iPhoneの登場は確かにスマートフォンブームのきっかけになったと思う。
また、スマートフォンといえば、何と言ってもアプリをインストールして利用するのが魅力だが、開発者から配布に至るまでの流れについて、従来の携帯電話のアプリとの違いを図でもしっかり示されている。
タブレット端末についても、インターネットを手軽に利用したい人には、パソコン代わりに使うと便利というのもよくわかる。
ほかにも携帯電話の歴史的な進化、高速データ伝送技術、電波の周波数、無線LAN、WiMAX、Bluetoothなど書かれている。
本書を読めばすでに知っていることも含めてより理解が深まることだろう。
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