本書は携帯電話研究家の木暮祐一氏を中心に他に5人が執筆している共著である。
携帯電話が普及し発展していくなかで業界も多様化し、そんな業界を細分化して丁寧に歴史的背景も含め実態がわかりやすく書かれているのが本書だ。
1,000台を超える携帯電話を所有する木暮祐一氏ならではのマニアックなコラムもあってこれが面白い。

基本である携帯電話業界のビジネスモデルとして、通信事業者から販売代理店に支払われる販売奨励金、通信事業者と端末メーカーの関係も図でわかりやすく説明してある。

第3章の通信事業者のところでは、NTTドコモについては、歴史と事業規模、サービスと現況、今後の展開について書かれている。

第4章の携帯電話販売店のところでは、代理店でも商社系代理店、メーカー系代理店、独立系代理店に分かれ、各社の設立から合併などを経て現在に至るまでの歴史がよくわかった。
ワンポイントコラムで面白かったのが、ドコモショップ第1号店は、伊藤忠が開設したドコモショップ八王子店といわれているそうで、これは知らなかっただけによい豆知識になった。

これからはスマートフォンが期待されるが、今後も携帯電話業界は魅力ある産業であることを願いたい。