全体的に文章が平易に書かれていて誰にでも読みやすいと思う。
携帯キャリア、端末供給メーカー、コンテンツビジネスなど過去の経緯から今後目指す方向まで順序だてていて理解しやすい区分けだ。
日頃誰もが使っている携帯電話なわけだが、より便利により楽しく使うまでにはいろんな人達の努力の結晶がある。

NTTドコモについては第2章でページが設けられている。
「四つのシリーズ」「iD」「DCMX」「らくらくホン」「キッズケータイ」「YRP」「プレミアクラブ」「業務提携戦略」と8つの項目だ。
「YRP」はあまり聞き慣れないかもしれないが、NTTドコモの研究機関の中枢である横須賀リサーチパークの通称である。
通信システム、携帯電話に関するデバイスや機能の開発といった世界に誇れる技術があるのだ。
私も一度見学に行きたいと思っている。

著者の石川温氏といえば、取材数の多さから実に携帯に関わる多くの人物と接触していて、携帯業界をまとめた集大成の本ともいえよう。
これから携帯電話業界を目指す人にとっても私みたいな携帯好きな者にとっても手にとっておきたい一冊だ。