本日付けの東京大学工学部・工学系研究科公式サイトのプレスリリースによると、NTTドコモと国立東京大学大学院工学系研究科(中尾研究室)は、スマホのWi-Fi/BLE(Bluetooth Low Energyの略称で、近距離無線通信規格の一つ)無線信号を活用し、店舗などのエリア内に来訪する人流の数を低コストかつ簡易に推定する「人数推定AIシステム」を共同で開発し、d garden名古屋栄店で実証実験を行ったことを発表している。
本実証では、来訪者が持つスマートフォンの端末台数検知に本技術を適用し、時間帯別の混雑度など店舗内の人流を約90%の精度で推定できることを確認した。
本技術は、端末の無線信号を収集するセンサーを計測位置に設置し、計測されるスマホの台数と人数の関係性を学習したAIと組み合わせ、簡易に店舗内の人数測定を行うものになる。
■実証実験概要
実施期間:2026年3月1日(日曜)~2026年3月30日(月曜)
d garden名古屋栄店を8つのエリアに区分し、各エリアに設置したセンサーから取得した無線信号をもとに、エリア内のスマホ端末台数をiOS、AndroidのOS別で算出し、AIで人数へ変換する。
これにより、各エリアの人数を時間単位で集計し、混雑度をリアルタイムに把握できるかの検証を行った。
その結果、本技術を用いて推定したデータと来訪者の実測値や施設運用データを突合し、時間帯別の混雑トレンド、各エリアの占有率などの状況を、約90%の精度で推定できることを確認した。
■本実証イメージ

■各者の役割
ドコモ
・検証場所の提供(d garden名古屋栄店)
・Wi-Fiセンサーを用いた位置推定アルゴリズムの開発
・エリアごとの人数推定AIの開発
東京大学
・BLEセンサーを用いた位置推定アルゴリズムの開発
・センサーデータを用いたデバイス台数推定アルゴリズムの開発
・台数推定システムのアーキテクチャ設計
今後は、検証対象のエリアや季節イベントなどの条件を拡大し、精度の安定化と適用範囲の拡大に取り組む。