8月27日付けのNTTドコモ・ベンチャーズ公式サイトのニュースによると、NTTドコモ・ベンチャーズ(NDV)は、同社が運用するファンドを通じて、インドネシアを中心に東南アジアで屋内インフラシェアリング事業を展開するdhost社(本社:東京都港区)へ出資を行った。

dhost社は、エクシオグループ(本社:東京都渋谷区)の子会社であり、東南アジアにおいて屋内通信網を敷設するニーズの高い施設に、通信キャリアに代わって屋内アンテナ設備などを構築し、本設備を運用、メンテナンスするとともに、複数の通信キャリア向けに設備を提供するサービスを提供している。
dhost社はインドネシアにおいて、最大規模の保有設備数・設置場所数を有する。

dhost社、屋内インフラシェアリング事業イメージ

東南アジアは世界有数の人口を誇る地域であり、インドネシアの人口は世界第4位の規模となっているため、インドネシアをはじめとする各国では4Gスマートフォンの普及とともにデータトラフィックが飛躍的に増加している。
このような市場の変化に対し、屋外基地局の整備が十分ではなく、ショッピングモールなどの大型施設においては屋内に電波が届きにくいエリアが散見されるという課題がある。
dhost社の屋内インフラシェアリングサービスは、エクシオグループの通信インフラ設備の構築事業で培った技術・ノウハウを活用した高品質なサービスであり、これらの課題解決の手段として現地の通信キャリアからも高い評価を受けている。

NTTグループは社会課題解決を通じた新たな価値創造をめざしており、東南アジアにおいては、2024年4月よりグループ横断のスタートアップ協業推進プログラム「NTT Startup Challenge」を開始している。

また、東日本電信電話(NTT東日本)とdhost社の間では、本出資と合わせ、東南アジアにおけるインフラシェアリング全般の協業可能性や、Wi-Fiを通じたデジタル広告配信のプラットフォーム事業を展開しているVIETNAM AWING TECHNOLOGIES AND MEDIA JOINT STOCK COMPANYとの業務提携可能性の検討を軸とした基本合意書を2024年8月9日(金曜)に締結している。

NTTグループ各社は東南アジアにおける新規事業創造の関心を高めており、本件出資を契機に、dhost社とNTTグループのさらなる連携を深め、新たな価値創造をめざしていくという。


参照URL https://www.nttdocomo-v.com/news/se135xwugb/