本日付けNTTドコモ公式サイトの地域からのお知らせ(関西)によると、ドコモは、位置情報データをもとにした地下施設における人口推定技術と購買促進ソリューションを組み合わせた、新たなマーケティングサービスの実証実験を行うことをお知らせしている。

ドコモは大阪地下街と連携し、大阪地下街の施設利用者に資するデータ活用の検討を推進してきた。
今回の実証実験は、大阪地下街の協力を得て、同社が管理・運営する地下街なんばウォークにおいて2023年2月10日(金曜)~2023年3月31日(金曜)まで実施する。

■実証内容
1.ドコモの屋内基地局情報を用いた地下街への来街者推定の検証
ドコモの屋内基地局を利用することで、通信記録に基づき地下街への来街者および属性の推定を行う。
また、推定結果の集計値と大阪地下街が保有する来街者数集計値を比較することで精度を検証する。

2.イベント開催有無による地下街への来街者数の検証
地下街における割引キャンペーンなどのイベント開催の有無による地下街への来街者数および来街者属性の変動を比較することで、イベントの効果分析を行う。

3.広告配信による地下街への誘客効果の検証
地下街への来街の判定結果を利用することで、広告の内容に適したターゲティング広告を実施する。
また、配信対象者の来街有無を算出することで、広告による効果を検証する。

■実証実験のイメージ
位置情報を利用した地下施設におけるマーケティングサービスの実証

本実証実験で利用するデータは、本実証実験に関わる広告配信および効果検証にのみ利用する。

効果検証のための来街者数集計にあたっては、プライバシーに配慮して個人を特定できないよう非識別化、集計、秘匿の3段階処理を実施する。
統計情報作成のための集計分析および広告配信を希望しないユーザーはそれぞれ「位置情報利用の管理(dアカウント認証が必要)」、「ドコモ広告の推奨機能の停止」より同意の取り下げができる。

ドコモは本実証実験を通じて、地下施設における統計データ活用方法を検討することで、魅力的な街・施設づくり、および利便性の向上に貢献することをめざすという。


参照URL https://www.docomo.ne.jp/info/notice/kansai/page/230210_00.html