本書で述べられている「超」メモとは、つぎのようなものになる。

1 スマートフォンの音声入力機能などを利用して、思いついたことや、記録に残しておくべきことを、いつでもどこでもすぐにGoogleドキュメントに記入する。
2 適切なキーワードの体系を作ることによって、後から必要なページを引き出す。これは、書籍でいえば、索引に相当する。
3 ページ(ファイル)間にリンクを貼ることによって、体系を作る。これは、書籍で言えば、目次に相当する。

以上によって、「無限にためて瞬時に引き出す」という仕組みが出来上がるということだ。
情報をクラウドに上げることによって、検索とリンクの仕組みが可能になり、いくら複雑で巨大な体系でも自由自在に操れるようになる。
著書の野口氏はこれをAl(人工知能)とクラウドの時代におけるメモ帳と言っている。

また、データがクラウドに上がっていれば、複数の端末からアクセスできるし、端末のトラブルからデータを守れるという点も確かに利点だと思った。

メモを取るための最も簡単な方法は、写真を撮ることであり、写真のデータベースを作る上で工夫の余地がまだあるなと感じた。

最後に、小さなことを積み上げるには、それを適切な場所に書き込む必要があり、しかもどんなときにでもすぐ引き出せなければならないことは、肝に銘じたい。

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「超」メモ革命-個人用クラウドで、仕事と生活を一変させる (中公新書ラクレ 727)



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