本日付けのNEC公式サイトのプレスリリースによると、NECは、「ローカル5Gラボ」(NEC玉川事業場内)にて、パブリック5Gとローカル5Gのネットワークを設置し、ハイブリッド5Gネットワークを構築し、両ネットワークの切り替えに成功したことを発表している。

■ローカル5Gとパブリック5Gの特長
ローカル5Gとパブリック5Gの特長

ローカル5Gは、産業や地域の個別ニーズに応じて所定の敷地内で柔軟なシステムを構築できることが特長。
一方、パブリック5Gは通信事業者によって広域に提供されるため、企業の複数拠点をカバーすることや、自社拠点の外へ広がるサプライチェーンをカバーすることが可能。
両ネットワークを組み合わせることで、個別のニーズへの対応と共にシームレスなデータ連携を実現することが可能になる。

従来、ローカル5Gとパブリック5Gの両方のネットワークを活用するためには、それぞれ専用の端末が必要だったが、ハイブリッド5Gネットワークでは、1台の端末でネットワークを切り替えることができる。
これにより、ユーザは2台の端末を持つ必要がなくなり、特に、車やロボット、ドローン、AGV(無人搬送車:Automated Guided Vehicle)などの移動体では、限られたスペースを有効に活用することができる。

今回ハイブリッド5Gネットワークの検証のため、「ローカル5Gラボ」にNECのローカル5G基地局に加えて、NTTドコモのパブリック5G基地局を設置し、京セラの5G端末にドコモのパブリック5GのSIMおよびローカル5GのSIMを挿入して、両ネットワークへ切り替えが可能なことを確認した。

また、ローカル5Gが圏外になった場合には自動的にパブリック5Gに切り替えることが可能なことも確認した。

ハイブリッド5Gネットワークを活用したユースケースとして、製造業などのサプライチェーンへの活用を想定している。


参照URL https://jpn.nec.com/press/202110/20211015_02.html