本日付けのNTTドコモ・ベンチャーズ公式サイトのニュースによると、NTTドコモ・ベンチャーズは、同社が運用するファンドを通じて、ビッグデータを高速に処理するデータベースを開発するTileDB社(本社:アメリカ合衆国 マサチューセッツ州)に出資を行った。

TileDB社は、多様な形式のビッグデータを高速に処理するオープンソースのデータベース技術「TileDB Embedded」ならびにその技術を活用したクラウドデータベース「TileDB Cloud」を開発・提供している。
「TileDB Embedded」は多様なデータ形式を独自の画一的な方法でデータベースに格納することで、従来技術と比べて、より高速なデータの読み/書きを実現している。
TileDB社の持つ技術を活用することにより、多様なユースケースにおけるビッグデータの高速処理だけでなく、処理データ単位当たりの消費電力削減も期待できる。
現在、TileDB社とNTTドコモグループは、携帯電話の位置情報を統計処理して人口動態を推計する「モバイル空間統計」のデータ解析エンジンとしての技術検証を進めている。
ここで扱うデータは大容量かつその多くが空欄を含む「スパース(疎)なデータ」と呼ばれる、従来のデータベースでは扱いづらい形式を含むため、TileDB社の技術を活用した処理の高速化が期待されている。
将来において、TileDB社のビジネスが、モバイル空間統計のみならずNTTドコモのビッグデータ解析を支える技術の一つになることを期待し、今回の出資に至ったという。
今後、NTTグループとの連携や、ドコモのソリューション創出への適用を検討し、新たな価値創造に向けた取り組みを進めていくとしている。
参照URL https://www.nttdocomo-v.com/news/ld4z0bt0uo/
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