本日付けのソニー公式サイトのニュースリリースによると、ソニーは、FeliCa Standard非接触ICカード向けの次世代ICチップを開発した。

新ICチップは、現行のFeliCa Standard ICチップと互換性を保ちつつ、新たにクラウドと連携したデータ管理が可能で、第三者の不正利用を防ぐFeliCaセキュアID機能を搭載している。
これにより、サービス事業者はなりすましなどの不正利用を防ぎつつ、さまざまなオンラインサービスにおいて顧客情報の管理やサービス内容の追加・更新などにクラウド上で柔軟に対応することが可能。

また本ICチップは時代に即し、民生用ICカード用途として業界最高レベルのセキュリティーを備えている。
本ICチップおよび本チップを搭載したカード製品の量産開始は、2020年11月頃を予定している。

FeliCaは、交通乗車券や電子マネー、アクセスコントロール兼用の社員証など高いセキュリティーと性能が重視される市場で広く普及しており、これまで累計14億個以上のカード向けICチップおよびモバイルFeliCa ICチップを出荷。

新しい生活様式への対応が求められる現在、非接触IC技術を使用するサービスは、利便性に加えて、衛生管理の面でも優れている。
本ICチップを用いた製品を通じて、決済分野の他、入退場時の接触を軽減するアクセスコントロール市場など、さまざまな分野でのさらなる利用拡大の需要に応えていくという。

ソニー、FeliCaセキュアID機能

※ FeliCaセキュアIDはNFCフォーラム準拠のリーダー/ライターでNFCフォーラムType 3 Tagのコマンドセットを用いて読み取り可能。


参照URL https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/202009/20-074/