本日付けのNTTドコモ公式サイトの報道発表資料によると、伊藤忠商事、ファミリーマート、NTTドコモ、サイバーエージェントの4社は、小売事業者の購買データを活用したデジタル広告配信事業および広告代理店業の展開に向けて、新たに「株式会社データ・ワン」を設立することで合意した。

新会社の事業内容
データ・ワンでは、ファミリーマートおよび他小売事業者が保有する購買データ、NTTドコモが保有するdポイントクラブの会員データおよび属性情報を用い、オフラインデータとオンラインデータの統合を行うことにより、ID単位でのターゲティング広告配信から商品購買までの効果検証を可能とする広告商品を開発・販売する。

オフラインでの購買行動を可視化することにより、顧客にとって最適な情報を提供すると共に、様々なメーカー様にも効率的なマーケティング、ブランディングの手法を提供する。

また、ファミリーマートやNTTドコモが保有する独自のメディア(アプリ等)やポイントサービスなどを活用した新たな広告商品も開発・展開し、様々な企業におけるマーケティング活動の効果を最大化していく。

データワンの事業内容

■各社の役割
伊藤忠商事
・流通・小売業界における広範なネットワークを活かし、データ・ワンが、スーパーマーケットやドラッグストア等他業態の小売事業者とのアライアンス構築をサポート。

ファミリーマート
・全国約16,500店の店舗網および1日あたり約1,500万人が訪れる顧客基盤を活用した新たな広告事業を構築し、店舗や自社アプリ「ファミペイ」を通じて顧客にとってより有益な情報を届けることで、店舗への送客を促し、加盟店収益の向上に繋げていく。

NTTドコモ
・dポイントクラブ会員の属性や嗜好性に関するデータを提供することにより、ターゲティング精度の高い広告配信を実現する。
・ドコモが展開する各メディアでの広告配信を実現することで、より多くの顧客へ有益な情報を届ける環境を提供。
・広告主として想定されるメーカー向けのdポイント販売やCRMソリューションを提供し、広告事業の最大化に貢献していく。

サイバーエージェント
・インターネット広告事業において業界トップクラスの実績をもつ広告商品販売網に加えて、デジタル広告の運用・配信プラットフォームの開発ノウハウや、AI技術の研究開発実績を活かすことで、広告主企業の課題解決およびマーケティング効果の最大化に取組んでいく。

各社はデータ・ワンを通じて、ファミリーマートの購買データとNTTドコモの会員データのみならず、段階的にスーパーマーケットやドラッグストア等他業態の小売事業者ともアライアンスを組み、購買データの幅・質を向上させることで、広告商品の独自性を高めることに取り組んでいくという。


参照URL https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2020/09/02_00.html